漢方とは
漢方とは東洋医学における薬です。古代から経験によって得られてきた情報が、中国で長い時間の中で形を変えて理論化され、それが日本に伝わりました。日本では、風土や気候、日本人の体質に合わせて独自の発展を遂げ、今日、我が国の伝統医学となっています。
現代では、西洋医学と東洋医学の融和を目指して漢方医学が見直され、漢方薬も西洋薬と同様に科学的な解明がされつつあります。西洋薬と漢方薬の両方を融合することによって、より効果的な治療が期待されます。
漢方治療に向いている症状・疾患
漢方治療は、生活習慣病、ストレスによる心身症、アレルギー性疾患などにすぐれた効果を発揮しています。高齢者に多い慢性疾患や生活習慣病、体質が関連していると思われる花粉症やアトピー性皮膚炎には、漢方が向くことが多いです。赤ちゃんや幼児、ひどい乾燥肌の人などにも漢方治療はおすすめです。不快な症状を軽減するのにも、漢方薬の効果は期待されています。
漢方医学にもとづいて処方される漢方薬
今日の漢方治療で使用する薬は、薬効が高いもの、副作用の少ないものとして、長い歴史を経て現代まで生き残ってきたものです。可食植物を中心にした複数の生薬を、病気の状態や体質に合わせて処方します。生薬の組み合わせは、長年にわたる人体への使用経験により確立し、体系化されてきました。
漢方療法では、総合的な治療の効果が発揮できるうえ、個々の生薬の副作用も軽減できるため、長期的な服用が可能になります。漢方の基本的な考えである、「体の免疫力を上げる」「悪い物を体外へ排出する手助けをする」というのは、現代病といわれるアレルギー性の疾患にもぴったりなのです。
当院の漢方治療
当院医師は、東洋医学会認定の漢方専門医です。当院では、これまでの経験で培った知識をもとに、一人一人その方に合う漢方薬をオーダーメイドで処方します。その方の症状によって、処方内容が大きく変わるのが特徴です。漢方についてよくご理解いただいた上で使用しますので、ご不明な点や気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。